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早速ですが、皆様は「島津冬樹」さんをご存知でしょうか?
彼は世界を旅しながら集めた段ボールで作品をつくる「段ボールアーティスト」です。
とてもクリエイティブな方で、段ボールを用いて財布やバッグなど様々なものを製作されております。
私、ダンボール通販事業におよそ7年間携わってきたこともあり、彼のアーティスト活動に大変魅了されております。不要になった段ボールをアップサイクルされる活動は、エコであり、今の時代のニーズに即した取り組みです。
今回、「パッケージコーディネーター」である私も、彼の代表作とも言える「段ボール財布」作りにチャレンジしてみましたので、こちらの記事にてご紹介いたします。
ちなみに今回私がご紹介する方法とは一部異なりますが、
島津冬樹さんの「島津冬樹の段ボール財布の作り方」という書籍にもダンボール財布の作り方が載っております。
下記のページからご購入いただけます。
段ボール財布の作り方以外にも、島津冬樹さんが旅をして集めた世界中の段ボールのコレクションや、段ボールについての豆知識など面白いコンテンツが満載ですので、興味のある方は是非お読みください。
段ボール財布の完成品
作り方の前に、先に完成品をお見せします。
ジャーーン!こんな感じです!
左側は「コインケース」、右側は「お札入れ」です。
いかがでしょうか?個人的には、なかなかお洒落な仕上がりになったと思います。
今回は左側の「コインケース」の作り方をご紹介して参ります。
段ボール財布の作り方
まずは、段ボール財布の展開図を作ります。
私はイラストレータを用いて制作、コピー機で原寸にて出力いたしました。
この展開図の上に硬めのクリアファイルを重ね、マジックで線をなぞり、形にカットしてフレームを作ります。
後でこのフレームに段ボールを重ねてカットし、折り目を付けるなどして財布の形に仕上げていくことになります。
ちなみに私が作った展開図は下記からダウンロードいただけます。
次に段ボールとショッパーを貼り合わせる作業になります。
材料となる段ボールは、箱などをカットしたもので構いません。
※amazonの箱など、B/F(3mm)の厚みの段ボールが作りやすいです。
工具はカッター、ボンド、糊、刷毛、クリップ、定規など、以下のようなものを使用します。
※接合の際はボンドか糊のどちらかを使用します。乾いた際に透明になるものが好ましいです。
※クリップは6個ほどあると作業性が上がります。
さらに、私はボタンを付けたかったので、ダイソーでマグネット式のボタンを購入。
それでは段ボールを加工する作業を始めていきます。
まずは段ボールの表面を水で湿らせて、表紙を剥がしていきます。
スプレーで水をかけて、ペリペリっと表面の紙を剥がします。
表裏の両側とも波々だけの状態にしていきます。なかなか根気のいる作業です。
その後、顕になった波々部分の片側の表面にショッパーを貼ります。
私は「コムデギャルソン」というブランドが好きなので、このブランドのショッパーを使います。
ショッパーを分解し、裏側に糊を塗り、波々だけになった段ボールの表面に貼ります。
ショッパーの貼り付けが完了したら、最初に作ったフレームに合わせてカットします。
カットができたら、フレームを重ねて見当を付けながら折り目を入れていきます。
定規をしっかり当てて折り目を付けます。
真ん中の折り目の端はカットします。
カットラインをマークしてからカットします。
カットした状態が以下のようになります。
また上の台形になっている部分の底辺の両端をカットします。
次にマグネットボタンを取り付けます。
雄雌で1セットです。裏側は突き刺せるような突起が付いています。
まずは蓋になる雄の方のマグネットボタンを取り付けます。
取り付けるために位置をマークします。
一番上の折り返しになる部分を折ったセンターにマークします。
その後、マークした位置に合わせてマグネットボタンの裏側の突起を差し込みます。
力を入れて刺せば、プスッと刺さりますが、
入れ辛い方はカッターなどで切れ目を入れると差し込みやすいかと思います。
うまく刺さったら付属の蓋をして、突起を内側に折り込みます。
※写真を撮り忘れたので、雌のボタンを取り付ける際の写真になっております。
※写真を撮り忘れたので、雌のボタンを取り付ける際の写真になっております。
折り返した表側は以下のような状態になります。
次に蓋の折り返し部分にボンドを塗り、接着します。
クリップで留めて、乾かし、きちんと貼り合わせます。
さらに同時に最下部の折り込み部分も接着します。
きちんと乾いたら、次に雌のマグネットボタンを取り付けます。
真ん中の折り目で折って、雄のマグネットボタンがきちんと合わさる位置をマーキングし、
雄のマグネットボタンと同様の工程で取り付けします。
雌のマグネットボタンの取り付けが完了したら、両端を中心に向かって山折り、
外側に向かって谷折りし、その部分にボンドを塗ります。下のような状態になります。
ボンドを塗ったら、クリップで留めて、乾かし、きちんと接着できたら完成です。
それでは、再度完成品をご紹介します。
ダンボールですが、思ったよりしっかりしていて実用性にも富んでいます。
(※水濡れにはご注意ください。)
皆さんも自分の好きなデザインの段ボール、もしくはショッパーを表に貼って作ると、
素敵なダンボール財布が作れますので、是非お試しください。