ChatGPTで人物の写真をキーホルダーに加工!無料で使える画像生成のプロンプトを解説!

ChatGPTで人物の写真をキーホルダーに加工!無料で使える画像生成のプロンプトを解説!

※本ページはプロモーションを含んでおります。

ChatGPTで人物の写真をキーホルダーに加工!無料で使える画像生成のプロンプトを解説!

2025年3月末にOpenAIがChatGPT向けにリリースした画像生成機能のアップデートにより、AIの画像生成が飛躍的に進化しました。

これにより、近頃、ジブリ風をはじめとした◯◯風の画像や人物をフィギュアのように加工するといった画像が話題になっています。

この流れに乗り、今回、筆者はこのChatGPTの画像生成の機能を用いて、人物画像をキーホルダーに加工することを試みました。

筆者は、ベッドなどの家具をネット販売する会社でデザイナーとして勤務しておりますが、illustratorやPhotoshopなどのデザインツールだけでなく、ChatGPTなどのAIツールも積極的に使用し、デザイン制作に活かしています。

余談になりますが、ChatGPTの画像生成とPhotoshopの合わせ技で、効率的に画像生成する方法についての記事なども書いておりますので、併せて是非ご覧ください(↓↓)

では本題に戻りまして、以下にChatGPTの画像生成機能を使用して人物の写真をキーホルダーに加工するプロンプトや工程について解説いたします。

※本記事にてご紹介する方法で制作した成果物に関しての使用は自己責任にてお願いいたします。特定のキャラクターや有名人に似た画像の生成等、著作権や肖像権侵害のリスクもありますのでご注意ください。いかなる場合も一切責任は取りかねますので予めご了承ください。

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1.ChatGPTの画像生成機能を使用して人物の写真をキーホルダーに加工する具体的な方法

それでは、ChatGPTの画像生成機能を使用して人物の写真をキーホルダーに加工する方法について解説いたします。

※今回ご紹介するプロンプトと出力結果はあくまで一例ですので、うまく生成されない場合もあります。ChatGPTの画像生成は、プロンプトの解釈やAIのランダム性、モデルやプランの制限、サーバーの混雑など複数の要因で、同じ指示でも毎回同じ画像が生成されるとは限りません。その際は一部文言を変えたりなどして、お試しください。

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まずは素材となる写真を用意します。

全身をリアルに生成したいので、以下のような全身が写っている写真から生成を行いました。

※この記事では顔を隠しておりますが、ChatGPTにアップロードする際は顔が分かる状態で読み込ませています。

全身が写っている写真。
全身が写っている写真

ではこの写真をChatGPTに読み込ませていきます。

画像を添付し、「画像を作成する」のボタンを押します。

画像を添付し、「画像を作成する」のボタンを押す。
画像を添付し、「画像を作成する」のボタンを押す

②次のようなプロンプトを入力し、「」(生成)のボタンを押して生成を開始します。

プロンプト:
アップロードされた人物の写真をもとに、超リアルなキーホルダー風の3Dデザインを作成してください。人物はアニメ風にし、ミニチュア化してください。キーチェーンにはビール*も一緒にセットしてください。ライティングは柔らかく自然光にしてください。

※一緒にセットしたいものはご自身の好きなものに差し替えてください。
人物に似合う小物」などと指示を入れてもランダム性が合って面白いかもしれません。
また一緒にセットしたいものが不要の場合は、「キーチェーンには〜セットしてください。」  の部分は削除してください。

プロンプトを入力し、「↑」のボタンを押して生成を開始する。
プロンプトを入力し、「↑」のボタンを押して生成を開始する

③画像生成が始まると、下に「Processing image」と表示されるので、出来上がるまで待ちます。

画像生成が始まると、下に「Processing image」と表示されるので、出来上がるまで待つ。
画像生成が始まると、下に「Processing image」と表示されるので、出来上がるまで待つ

④画像が生成されます。

画像が生成される。
画像が生成される

2025年5月3日の段階で、画像生成にはおよそ1分30秒〜2分程度の時間がかかりました。もちろんアクセス集中などのサーバー負荷やプロンプトの複雑さ、ユーザー側のネット環境などによっても掛かる時間は変わります。
今回無料プランで試しておりますが、有料プランが優先的に処理されるようです。

今一度、完成品をご紹介します。

完成品。
完成品

いかがでしょうか?なかなか可愛い仕上がりになったかと思います。

この記事では顔を隠していますので、読者様には分からないかと思いますが、かなり似ていると思います!笑

ちなみに下のようなカプセルに入ったパターンも制作してみました。

カプセルに入ったパターン。
カプセルに入ったパターン

手順としては、上で制作した画像を添付し、下記のようなプロンプトを入力しました。

プロンプト:
このイメージを元にガチャガチャ用の透明のカプセルに入ったデザインを作成してください。

カプセルに入ったパターンを生成するためのプロンプト。
カプセルに入ったパターンを生成するためのプロンプト
カプセルに入ったパターンの生成。
カプセルに入ったパターンの生成

こちらも中々良い仕上がりになったかと思います。

今回は、さらに生成した画像を動画にしてみました。

【A】キーチェーンを引きちぎってダッシュ

キーチェーンを引きちぎってダッシュ。

【B】ゆらゆら揺れる

ゆらゆら揺れる。

動画生成に使用したのは「Pika」という動画生成AIサービスになります。

無料プラン(Basicプラン)に登録すると、毎月一定数のクレジット(例:80〜150クレジット)が付与され、その範囲内で動画生成や簡単な編集機能を使用することができます。
今回はそのクレジットを使用し、生成いたしました。

画像とテキストを入力するだけでAIが自動で動画を作成してくれるサービスになりますが、続けて動画生成の手順をご案内します。

①まずは「Pika」のアプリをダウンロードします。

「Pika」のアプリをダウンロード
「Pika」のアプリをダウンロード

②アプリがダウンロードできたら、Home画面から「Create New」を押します。

Home画面から「Create New」を押す。
Home画面から「Create New」を押す

③次に「Animate an Image」を押します。

「Animate an Image」を押す。
「Animate an Image」を押す

④生成した画像をアップロードし、左下の「Text」を押します。

生成した画像をアップロードし、左下の「Text」を押す。
生成した画像をアップロードし、左下の「Text」を押す

⑤テキスト入力BOXが出現するので、以下のようにプロンプトを入力します。

【A】キーチェーンを引きちぎってダッシュ

プロンプト:
キーホルダーのキーチェーンに繋がれた男の子は手でチェーンを引きちぎって、ダッシュ。カメラは彼の動きと同調して徐々にズームアウトします。

【B】ゆらゆら揺れる

プロンプト:
何も入力せずに空のままにします。
※公式に明確な記載がありませんので断言できませんが、おそらく何も入力せずに生成すると自然な動きになるように生成されます。

テキスト入力BOXにプロンプトを入力する。
テキスト入力BOXにプロンプトを入力する

⑥プロンプトが入力できたら、下の「Generate」のボタンを押します。通常ですと1つの動画生成でクレジットを5消費します。

プロンプトが入力できたら、下の「Generate」のボタンを押す。
プロンプトが入力できたら、下の「Generate」のボタンを押す

⑦生成が始まり、Home画面に戻ります。上に「Your video is in progress」という文言が出ます。

生成が始まり、Home画面に戻り、上に「Your video is in progress」という文言が出る。
生成が始まり、Home画面に戻り、上に「Your video is in progress」という文言が出る

そのままアプリを閉じて待つと完成したら通知がきます(通知設定がONになっている場合)、⑧30秒から1分ほど待つと動画が生成されます。通知設定がONになっていれば、アプリを閉じても完成したら通知がきます。

動画はProfileの中に生成されますが、生成を始めてから出来上がるまでの過程もご案内します。

Home画面下の「Profile」を押します。

Home画面下の「Profile」を押す。
Home画面下の「Profile」を押す

生成中の動画が一番上に表示されます。
※他のパターンでも生成を試したので、既に別の動画も格納されています。

生成中の動画が一番上に表示される。
生成中の動画が一番上に表示される

生成が完了すると「Your video is ready」という文言が表示され、動画が表示されます。

生成が完了すると「Your video is ready」という文言が表示され、動画が表示される。
生成が完了すると「Your video is ready」という文言が表示され、動画が表示される

ちなみに動画をクリックし、下の「Share」のボタンを押すことで、ダウンロードや動画リンクをコピーできます

動画をクリックし、下の「Share」のボタンを押す。
動画をクリックし、下の「Share」のボタンを押す
ダウンロードや動画リンクをコピーできる。
ダウンロードや動画リンクをコピーできる

以上、画像と動画を生成するためのプロンプトと手順について解説しました。

2.まとめ

まとめ。パソコンでメモしている様子。

今回はChatGPTの画像生成機能を使用して人物の写真をキーホルダーに加工する方法について解説しました。

これが無料で制作できるって凄いと思いませんか?

この記事をご覧になった皆様も是非自分の写真を使用してお試しください!

ChatGPTとPhotoshopで時短!画像生成の回数制限を突破する効率的な方法!

ChatGPTとPhotoshopで時短!画像生成の回数制限を突破する効率的な方法!

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ChatGPTとPhotoshopで時短!画像生成の回数制限を突破する効率的な方法!

早速ですが、この記事をご覧になっている皆さまはChatGPT画像生成機能を使用したことはありますでしょうか?

筆者は本業でデザイナーとして働いておりますが、私もよく使用しております。

2025年3月末にOpenAIがChatGPT向けにリリースした画像生成機能のアップデートがありました。GPT-4o(オムニ)モデルへの統合によって実現したアップデートにより、進化した機能は下記のようになります。

1. ネイティブ統合と多様なユーザー対応
GPT-4oの画像生成機能はDALL-E3を超える性能を持ち、ChatGPTの会話フローに自然に統合されました。無料ユーザーを含む全ユーザーに順次展開され、有料プラン(Plus/Pro/Team)では制限なく利用可能です。

2. 高度な指示理解と編集機能
複雑なプロンプト対応:最大10~20個のオブジェクトを正確に配置可能(例:「公園に5本の木と3つのベンチ、2匹の犬と池」)
対話型編集:生成後の画像に対し「明るくする」「背景変更」など段階的な修正指示が可能
部分編集技術:写真から不要物を削除したり、特定要素を追加(例:メガネや帽子の追加)できる

3. テキストレンダリングの革新
画像内のテキスト(看板や本の表紙など)が自然に表現可能に。日本語でも短いテキストは正確生成可能ですが、長文では英語指示が推奨されます。

4. スタイル変換の柔軟性
リアル⇔イラスト変換:写真をアメコミ風/アニメ風などにスタイル変更可能。
マルチモーダル対応:GPT-4oの特性を活かし、テキスト/画像/音声を統合的に処理。

5. 実用性の飛躍的向上
4コマ漫画/ポスター作成:ストーリー性のある複数画像の一貫性ある生成が可能。
ワークフロー統合:ホワイトボード図解や教材作成などビジネス用途に対応。

6. 技術的基盤
従来の画像生成AIの課題(シュールな出力やナンセンスな要素)を克服し、正確で実用的な画像生成を実現。開発過程で画像と言語の関係性を深く学習させたことが要因とされています。

このアップデートにより、クリエイティブ作業からビジネス文書作成まで、AIを活用した画像生成の可能性が大きく広がりました。特に「文脈を理解した連続的な画像生成」が可能になった点が、従来の単発生成との決定的な違いです。

私、実際にこのChatGPTの画像生成機能を使用して、画像生成の精度の向上や以前に比べて成果物のAIっぽさが減ったなど感じることがありました。

しかし、精度は上がったものの、やはり狙ったものを確実に作れるかというと、今の段階では難しいと言わざるを得ません。

さらにプロンプトを送信して画像生成がされるまで1分30秒〜2分程度かかり、さらに無料プランでは、1日におよそ5〜6回のやり取りで回数制限に達してしまいます。

そのため、時間的制約がある中で狙った物を作るということはなかなか難しく感じます。

そこで、私が試行錯誤し、最も良い使い方だと思ったのは、ChatGPTとAdobeのPhotoshopの合わせ技です。

具体的には、ChatGPTで叩き台を生成し、その後、Photoshopを使用して修正、補正をしていくというフローです。

以下の画像は、ChatGPTとPhotoshopの合わせ技で制作した作品です。

ChatGPTとPhotoshopの合わせ技で制作した作品。
ChatGPTとPhotoshopの合わせ技で制作した作品

ざっくり説明すると、黒猫の首より上はChatGPTの画像生成、首より下はPhotoshopで生成しております。全体として30分〜1時間もあればこのクオリティの作品を作ることができます。

さて、この記事では、ベッドなどの家具をネット販売する会社でデザイナーとして勤務している私の経験を基に、ChatGPTの画像生成とPhotoshopの合わせ技で、回数制限を突破し、効率的に生成する方法について解説いたします。

この記事を読めば、ChatGPTだけを使用した場合の画像生成の工数を削減することができます。生成したい画像がそもそもシンプルなものであれば、今回のフローは不要な場合もあるので、あくまで少し複雑な画像を生成したい場合に、今回ご紹介する方法は役立つかと思います。

具体的には、ChatGPTの画像生成機能に加えて、Photoshopの「生成塗りつぶし」の機能を使用することで、工数削減になります。

それでは、上記の猫の作品を例として、生成におけるフローと具体的な方法について解説します。

※本記事にてご紹介する方法で制作した成果物に関しての使用は自己責任にてお願いいたします。特定のキャラクターや有名人に似た画像の生成等、著作権や肖像権侵害のリスクもありますのでご注意ください。いかなる場合も一切責任は取りかねますので予めご了承ください。

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1.ChatGPTで画像生成する具体的な方法について

それでは、まずはChatGPTで画像生成する具体的な方法について解説いたします。

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①まずは、ChatGPTを開き、テキスト入力ボックスの下部の「・・・」から「画像を作成する」を選択します。ちなみにChatGPT-4(GPT-4 Turbo)、無料プランでのチャットになります。

ChatGPTを開き、テキスト入力ボックスの下部の「・・・」から「画像を作成する」を選択。
ChatGPTを開き、テキスト入力ボックスの下部の「・・・」から「画像を作成する」を選択

すると、テキスト入力ボックスに「画像を作成する」の文字が出現します。

テキスト入力ボックスに「画像を作成する」の文字が出現。
テキスト入力ボックスに「画像を作成する」の文字が出現

②テキスト入力ボックスにプロンプトを入力します。今回は「右を向いた可愛い黒猫を描いて。背景は透明にしてください。」と指示します。背景を透明にするのは、後々画像を加工しやすくするためです。またプロンプトを複雑にし過ぎると、構造解釈がうまくいかない可能性もあるので、なるべくシンプルなプロンプトを連投して、少しずつ仕上げていく戦略を取ります。生成したいものがそれ程複雑でない場合、また一度トライしてみたい場合は、全ての指示をプロンプトに盛り込んでみるのもアリかと思います。

テキスト入力ボックスにプロンプトを入力。
テキスト入力ボックスにプロンプトを入力

③プロンプトを入力できたら、右側の「↑」を押して送信します。送信できると、「開始しています」の文言が出現して画像生成が始まります。

プロンプトを入力できたら、右側の「↑(上向きの矢印)」を押して送信。
プロンプトを入力できたら、右側の「↑」を押して送信

画像生成が始まると、画像の色が少し変わります。2025年4月5日の段階で、筆者が試した結果、画像生成にはおよそ1分30秒〜2分程度の時間がかかりました。もちろんアクセス集中などのサーバー負荷やプロンプトの複雑さ、ユーザー側のネット環境などにもよりますので、一概に言えませんが、なかなか時間がかかるなーという印象です。また有料プランが優先的に処理されるようで、無料プランは不利になる場合があるようです。

画像生成が始まると、画像の色が少し変わる。
画像生成が始まると、画像の色が少し変わる

④およそ2分程度で右を向いた黒猫が作成されました。この黒猫を元に仕上げていきます。

およそ2分程度で右を向いた黒猫が作成された。
およそ2分程度で右を向いた黒猫が作成された

⑤-1.次に黒猫にシルクハットと眼鏡、服を着せたいので、「この黒猫にシルクハットと眼鏡、お洒落な服を着せて。」と送信します。出力された画像は顔が崩れてしまいました。

「この黒猫にシルクハットと眼鏡、お洒落な服を着せて。」と送信するが、出力された画像は顔が崩れてしまった。
「この黒猫にシルクハットと眼鏡、お洒落な服を着せて。」と送信するが、出力された画像は顔が崩れてしまった

ここで本来の工程から逸れますが、Gen_IDというものを指定することで、特定の画風や構図を維持した画像生成が可能になるようです。Gen_IDとはDALL-E3(ChatGPT統合版)が生成した画像ごとに割り振られるチャットスレッド内限定の識別子(同一チャット内でのみ有効)で、既存デザインを継承した修正が可能とのことで試してみます。画像を添付した状態で「この画像のGen_IDを教えて」と送信します。

画像を添付した状態で「この画像のGen_IDを教えて」と送信。
画像を添付した状態で「この画像のGen_IDを教えて」と送信

するとGen_IDが出力されます。※画像は一部のみ表示しております。

Gen_IDが出力される。
Gen_IDが出力される

出力されたGen_IDを使用し、「Gen_ID:※※※を維持したまま、シルクハットと眼鏡、お洒落な服を着せて。」と送信します。ただ、理由は分かりませんが、「現在、特定のGen_IDを維持したまま画像を編集することができません。」と言われてしまいました。「新たに画像を生成しますか?」と聞かれたので、「生成してください」と送信しました。

「Gen_ID:※※※を維持したまま、シルクハットと眼鏡、お洒落な服を着せて。」と送信。
「Gen_ID:※※※を維持したまま、シルクハットと眼鏡、お洒落な服を着せて。」と送信

⑤の時に比べて顔の崩れや下半身の不自然さは消えましたが、顔付きが変わってしまったことで不採用となりました。私はうまくいきませんでしたが、是非Gen_IDを維持することも試してみてください。⑤の工程の際に予め、「Gen_IDを維持したまま」とプロンプトに入力するのも効果的かもしれません。

⑤の時に比べて顔の崩れや下半身の不自然さは消えましたが、顔付きが変わってしまった。
⑤の時に比べて顔の崩れや下半身の不自然さは消えましたが、顔付きが変わってしまった

⑤-2.先ほどの⑤-1.の工程をやり直しということで⑤-2.とします。④で生成された黒猫の画像を添付して「この黒猫にシルクハットと眼鏡、お洒落な服を着せて。」と送信してみます。すると、出力された画像は下半身に不自然さがありますが、首から上は納得の出来となりました。
あとはこの黒猫の首から下を人間になるように仕上げていきます。

④で生成された黒猫の画像を添付して「この黒猫にシルクハットと眼鏡、お洒落な服を着せて。」と送信。出力された画像は下半身に不自然さがあるが、首から上は納得の出来となる。
④で生成された黒猫の画像を添付して「この黒猫にシルクハットと眼鏡、お洒落な服を着せて。」と送信。出力された画像は下半身に不自然さがあるが、首から上は納得の出来となる

⑥「この黒猫の首から下を人間にしてください。」と送信します。

「この黒猫の首から下を人間にしてください。」と送信。
「この黒猫の首から下を人間にしてください。」と送信

画像が生成されましたが、なんだかずんぐりむっくりした印象で、スタイリッシュさに欠けます。また背景にも色がついてしまいました。

生成された画像は、ずんぐりむっくりした印象で、スタイリッシュさに欠ける。
生成された画像は、ずんぐりむっくりした印象で、スタイリッシュさに欠ける

そこで「もう少しスタイリッシュな印象にしてください。また体に対して顔を小さくしてください。背景にも色がついてしまっているので、透明にしてください。」と送信します。

「もう少しスタイリッシュな印象にしてください。また体に対して顔を小さくしてください。背景にも色がついてしまっているので、透明にしてください。」と送信。
「もう少しスタイリッシュな印象にしてください。また体に対して顔を小さくしてください。背景にも色がついてしまっているので、透明にしてください。」と送信

画像が生成されましたが、やはり顔と体のバランスが悪いです。

画像が生成されたが、やはり顔と体のバランスが悪い。
画像が生成されたが、やはり顔と体のバランスが悪い

「体に対して顔が大きくなってしまっています。8頭身になるように顔を小さくして。また靴が入りきっていないので、全体が収まるようにしてください。」と顔と体のバランスを具体的にして送信します。今回、成果物としての作品は上半身のみなので、靴が入りきっていないことや下半身は関係ないですが、いずれにしても、ずんぐりむっくりした印象は解消したいので、このような指示をしています。上半身だけに指示をすると構造解釈がうまくいかない可能性が高くなるので全体としての指示となります。

「体に対して顔が大きくなってしまっています。8頭身になるように顔を小さくして。また靴が入りきっていないので、全体が収まるようにしてください。」と顔と体のバランスを具体的にして送信。
「体に対して顔が大きくなってしまっています。8頭身になるように顔を小さくして。また靴が入りきっていないので、全体が収まるようにしてください。」と顔と体のバランスを具体的にして送信

出力された画像は、顔と体のバランスも然り、ずんぐりむっくりした印象が解消されませんでした。またここで回数制限に到達。。1日ほど時間を置かないと次の指示をできなくなりました。

出力された画像は、顔と体のバランスも然り、ずんぐりむっくりした印象が解消されず、回数制限に到達。
出力された画像は、顔と体のバランスも然り、ずんぐりむっくりした印象が解消されず、回数制限に到達

ちなみに有料プランとしてPlusプランに加入することで画像生成が可能な回数は増えるようですが、回数は「適度な制限あり」とされているようです。過剰に使うと一時的に制限されることがあるようです。価格も月額20ドルですので、日本円でおよそ3,000円程度でしょうか。それならプランにもよりますが、後述するPhotoshopも同等程度の金額もしくはより安い金額で使用することができます。Proプランに至っては200ドルですので、月額3万円近くになります。この機能だけを使用するとすれば、少し高い印象です。

プランにおける価格の違い。
プランにおける価格の違い

以上のように無料プランのChatGPTのみを使用して納得のいく画像を生成することはなかなか難しいです。プロンプトを極めることでもっと効率的な方法があるのかもしれませんが、いずれにせよ回数制限があることで、壁にぶつかります。

そこでここからは、首から上が納得のいく出来となった下記の画像を使用して、Photoshopでの作業を進めていきます。

首から上が納得のいく出来となった下記の画像を使用して、Photoshopでの作業を進める。
首から上が納得のいく出来となった下記の画像を使用して、Photoshopでの作業を進める

2.Photoshopの生成塗りつぶし機能について

では、Photoshopの「生成塗りつぶし」の機能を使用して、黒猫の首から下を人間にしていく作業をします。ちなみに私は25.12.0のバージョンを使用しています。ベータ版はV25.0(2023年7月)、正式版は2023年6月以降のアップデートから、生成塗りつぶし機能を利用できるようです。

それでは、Photoshopの「生成塗りつぶし」の具体的な方法について解説いたします。

※下記のadobeのページから、Photoshopのプランについてご確認いただけます。

①該当のデータをPhotoshopで開きます。

該当のデータをPhotoshopで開く。
該当のデータをPhotoshopで開く

なげなわツールを選択します。

なげなわツールを選択。
なげなわツールを選択

③首から下を囲います。

首から下を囲う。
首から下を囲う

④下に表示される「生成塗りつぶし」のボタンを押します。

下に表示される「生成塗りつぶし」のボタンを押す。
下に表示される「生成塗りつぶし」のボタンを押す

⑤出現するテキスト入力ボックスに「首から下を人間にしてください。」と入力して「生成」をクリックします。この機能はChatGPTの画像生成機能と同様に、AIを活用した画像編集機能で、選択した領域を自然に塗りつぶしたり、不要な要素を削除したり、新しいオブジェクトを追加したりすることができます。

出現するテキスト入力ボックスに「首から下を人間にしてください。」と入力して「生成」をクリックする。
出現するテキスト入力ボックスに「首から下を人間にしてください。」と入力して「生成」をクリックする

⑥すると3パターンの画像が生成されます。ChatGTPの画像生成がおよそ1分30秒〜2分程度かかるのに対して、こちらはおよそ10〜15秒ほどで生成されます。

3パターンの画像が生成される。パターン1。
3パターンの画像が生成される。パターン1
パターン2。
パターン2
パターン3。
パターン3

納得のいくパターンがなければ、何度でもトライできます。もう一度「生成」を押します。

納得のいくパターンがなければ、何度でもトライできるので、もう一度「生成」を押す。追加パターン1。
納得のいくパターンがなければ、何度でもトライできるので、もう一度「生成」を押す。追加パターン1
追加パターン2。
追加パターン2
追加パターン3。
追加パターン3

⑦ここでは仮に下記の画像を選定するとします。ただ、なげなわツールの選択範囲が小さかったこともあり、体の一部が欠けてしまっています。これも生成塗りつぶしの機能で生成できます。

なげなわツールの選択範囲が小さかったこともあり、体の一部が欠けてしまっているので、生成塗りつぶしの機能で生成する。
なげなわツールの選択範囲が小さかったこともあり、体の一部が欠けてしまっているので、生成塗りつぶしの機能で生成する

⑧欠けてしまっている部分をなげなわツールで選択します。まずは左腕から選択し、テキスト入力ボックスには何も入力せずに生成を押します。

欠けてしまっている部分をなげなわツールで選択する。左腕から選択し、テキスト入力ボックスには何も入力せずに生成を押す。
欠けてしまっている部分をなげなわツールで選択する。左腕から選択し、テキスト入力ボックスには何も入力せずに生成を押す

⑨左腕が生成されます。

左腕が生成される。
左腕が生成される

⑩同じように右腕も生成します。

同じように右腕も生成する。
同じように右腕も生成する

⑪下の欠けている部分も生成します。

下の欠けている部分も生成する。
下の欠けている部分も生成する

⑫欠けている部分が全て生成されました。しかし生成に付随して余分な背景もできてしまったので、背景を削除する必要があります。

欠けている部分が全て生成されたが、生成に付随して余分な背景もできてしまったので、背景を削除する必要がある。
欠けている部分が全て生成されたが、生成に付随して余分な背景もできてしまったので、背景を削除する必要がある

生成したレイヤーと元のレイヤーを全て選んで右クリックから「レイヤーを統合」を選択し、レイヤーを1つに統合します。

生成したレイヤーと元のレイヤーを全て選んで右クリックから「レイヤーを統合」を選択し、レイヤーを1つに統合する。
生成したレイヤーと元のレイヤーを全て選んで右クリックから「レイヤーを統合」を選択し、レイヤーを1つに統合する
レイヤーが1つに統合される。
レイヤーが1つに統合される

⑭レイヤーを統合できたら、画像の下に表示されるタブから「背景を削除」を押します。

画像の下に表示されるタブから「背景を削除」を押す。
画像の下に表示されるタブから「背景を削除」を押す

※背景を消す方法に関しては下記のサイトでも解説しておりますので、是非ご覧ください。

⑮自動で背景が削除されますが、一部残ってしまいましたので、自力で削除します。

自動で背景が削除されるが、一部残ってしまったので、自力で削除する。
自動で背景が削除されるが、一部残ってしまったので、自力で削除する

⑯Command(Windowsの場合はCtrl)+option(Windowsの場合はAlt)+Rでマスクの調整機能を起動し、クイック選択ツールの「マイナスブラシ」を選択します。

Command(Windowsの場合はCtrl)+option(Windowsの場合はAlt)+Rでマスクの調整機能を起動し、クイック選択ツールの「マイナスブラシ」を選択する。
Command(Windowsの場合はCtrl)+option(Windowsの場合はAlt)+Rでマスクの調整機能を起動し、クイック選択ツールの「マイナスブラシ」を選択する

⑰削除したい部分をなぞるようにして選択します。

削除したい部分をなぞるようにして選択する。
削除したい部分をなぞるようにして選択する

⑱右側の属性パネルの下部のOKを押します。

右側の属性パネルの下部のOKを押す。
右側の属性パネルの下部のOKを押す

⑲選択した背景が削除されます。

選択した背景が削除される。
選択した背景が削除される

以上のプロセスを踏むことで、作品の素材となる、首より下が人間で、首より上が眼鏡とハットを身につけた黒猫を作ることができました。

以上のプロセスを踏むことで作品の素材が完成。
以上のプロセスを踏むことで作品の素材が完成

※その後、服のテイストを変えたくなり、最終的に素材としたのは下記の画像にしました笑

服のテイストを変えたくなり、最終的にこちらの素材を使用
服のテイストを変えたくなり、最終的にこちらの素材を使用

⑳制作した素材と下記のようなフリー素材の背景画像を合成します。

制作した素材とフリー素材の背景画像を合成する。
制作した素材とフリー素材の背景画像を合成する

㉑さらに右下に当方のブランドロゴを配置して完成です。

さらに右下に当方のブランドロゴを配置して完成。
さらに右下に当方のブランドロゴを配置して完成

ちなみに完成した画像を使用して BGMとエフェクトを付けた動画も生成いたしましたので、是非ご覧ください。

最終的に画像はおよそ1時間程度、動画は+1時間程度で制作しております。

是非上記フローを参考にしてみてください。

3.まとめ

まとめ。パソコンでメモしている様子。

以上、ChatGPTの画像生成とPhotoshopの合わせ技で、回数制限を突破し、効率的に生成する方法について解説いたしました。

余談ですが、昨今、AIの発展によって「デザイナーの仕事がなくなる」といった意見も聞かれます。

しかし、むしろデザイナーが積極的にAIを使って、デザイナーとしての手腕や見識とAIの技術を組み合わせることでしか生み出せないものを作り、制作物の質を上げ、工数を削減し、自らのポジションを守ることに尽力すべきフェーズに来ているのではないかと思います。

デザイナーこそがAIを使いこなせる存在であることを示すべきです。デザインにおけるAI技術の進化は決して悲観すべきことではなく、むしろ歓迎すべきことです。

狙ったものをいかに効率的に作るかが、デザイナーには求められます。
上記にも記載した通り、ChatGPTなどのAIを単に使うだけでは今のところ狙ったものを確実に短時間で作ることは難しいです。狙ったものというのは、社会的にはまだAIではなく、人の考えが先に立ち、プロジェクトが動くことが前提です。

時間的制約がある中では、ChatGPTでは有料プランに入ることを余儀なくされ、非デザイナーが使うツールとしては予算の捻出が難しいかと思います。(それならそもそもデザイナーに依頼する流れになるはずです。)
ただし、これは非デザイナーを否定するものではありません。むしろAIを使いこなしデザイン制作を行えている方々には尊敬の念を抱いています。

デザイナーとしては、AIを否定するのではなく、自らの職を守るためにも、積極的にAIを使って、社会的にデザイナーの存在意義を証明していくべきと思います。

要するに「デザイナーがAIを使うとこんなにも素晴らしいものができる」、「デザイナーがAIを使うとこうも工数削減になる」ということを社会に示せればということです。

そんなことを思いながら、私もデザイナーとして積極的にAIツールを使用しようと思い、またこの記事を書きました。

今回ご紹介したChatGPTの画像生成の機能は、まだまだ課題が見られますが、革新的で素晴らしい技術です。今ある課題は、今回ご紹介した方法のようにPhotoshopなどのツールやデザイナーの手腕や見識で解決できることもあります。

AIとデザイナーが共存して、更なる良い社会の形成が促進されることを祈っています。