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パッケージデザインを制作する際、イラストレータで実際に作業を始める前に確認が必要なことがあります。それは「カラーモードがCMYKカラーに設定されているか?」ということです。
カラーモードがCMYKカラーではなく、RGBカラーに設定されている場合、実際に印刷した際の色味が変わってしまいます。
せっかくデザインを作ったのに実際に刷って色味が変わってしまったら困りますよね。
では、なぜCMYKカラーに設定する必要があるのか、なぜ色味が変わってしまうのか、パッケージ通販会社におよそ7年間勤務し、パッケージデザインに関する実務作業も行なっていた私の経験を基に、設定の方法などについて解説していきます。
1.なぜCMYKカラーを設定する必要があるのか?
イラストレータのカラーモードでは、CMYKカラーかRGBカラーを選択できます。
CMYKは、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の4色によって色を表現するカラーモード、RGBは、R(赤)、G(緑)、B(青)という光の三原色によって色を表現するカラーモードになります。パソコンのモニターやデジタルカメラなどは、RGBカラーで色が表現されていますが、パッケージデザインの印刷は基本的にCMYKインクで行いますので、RGBカラーではなくCMYKカラーで入稿する必要があるのです。
2.カラーモードを変換するとなぜ色味が変わってしまうのか?
簡単に説明するとCMYKで表現できる色の範囲はRGBで表現できる色の範囲より狭い為、RGBで表現できる色もCMYKでは表現できないということになります。RGBカラーで作られた色は、CMYKカラーでの近似色に変換されます。RGBカラーでは鮮やかな色合いでも、CMYKカラーに変換すると、濁ったようなくすんだ色になってしまう傾向にあります。
3.カラーモードでCMYKカラーを選択する
カラーモードの設定の方法はとても簡単です!
「ファイル」→「ドキュメントのカラーモード」→「CMYKカラー」を選択。
これだけです。イラストレータで作業を始める前に必ず設定しましょう!
作業をしている途中で気付いて、RGBカラーからCMYKカラーに変更すると、既に配置したデザインの色が変換されてしまうので注意が必要です。
4.まとめ
今回はCMYKカラーに関する解説をしました。カラーモードの設定方法はとても簡単なので、イラストレータで実際に作業を始める前にカラーモードの確認をすることをルーティン化させましょう!