イラレ:文字のアウトライン化のやり方!アウトライン化を確認する方法も併せて解説!

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イラレ:文字のアウトライン化のやり方!アウトライン化を確認する方法も併せて解説!

早速ですが、「アウトライン化」についてご存知でしょうか?

Illustratorなどのデザインソフトで印刷デザインを制作する際には、文字をアウトライン化する作業は必須になって参ります。

しかし、「アウトライン化って何?」、「なぜアウトライン化が必要なの?」、「アウトライン化はどうやるの?」そのように思う方も多いかと思います。

そこで、この記事では、パッケージ通販会社におよそ7年間勤務し、パッケージデザインに関する実務作業も行なっていた私の経験を基に、「アウトライン化とは?」、「イラストレーターにおけるアウトライン化の具体的な方法」について解説していきます。

さらに「アウトライン化されているか確認する方法」についても併せて解説いたします。

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1.アウトライン化が必要な理由と場面

イラストレーターなどのデザインソフトで文字(テキスト)を「アウトライン化する」ということは、文字を図形(パス)に変換するということになります。

文字(テキスト)を「アウトライン化する」ということは、文字を図形(パス)に変換するということになる。

アウトライン化は、主に以下の理由と場面で必要とされます。

・フォントの互換性を確保し、デザイン崩れを防ぐため

デザインデータを印刷会社や他者に渡す際、相手のPCに同じフォントがインストールされていない場合でも、アウトライン化しておけば文字が図形データとして扱われるため、フォントの置き換えや文字化けによるレイアウト崩れを防げます。仮に、同じフォントが入っていない場合、アウトライン化されていない文字は別のフォントに変換されてしまうことがあります。

・印刷品質の向上

アウトライン化された文字はベクターデータとなり、拡大・縮小しても劣化せず、シャープで高品質な印刷が可能です。

・データ共有や複数人での編集時のトラブル防止

チーム内や外部とのデータ共有時、各自のフォント環境が異なっていても、アウトライン化することでデザインの統一性を保てます。

・ロゴや看板、Tシャツ、ポスターなど多用途での利用

企業ロゴやイベントTシャツ、ポスターなど、様々な媒体やサイズで同じデザインを使う場合、アウトライン化によりどの環境でも意図通りの見た目を再現できます。

・法的リスクの回避

フォントには著作権があり、無断でフォントデータを配布すると法的問題になることがあります。アウトライン化すればフォントデータ自体を渡す必要がなくなり、リスクを軽減できます。

このように、アウトライン化は「印刷物の入稿」、「データ共有」、「ロゴやブランドデザインの作成」、「イベント用グッズやポスター制作」など、フォント環境や印刷品質、データの一貫性が重要となる場面で特に必要とされます。

しかし、一度アウトライン化すると文字として編集ができなくなりますので、変更が生じない最終段階で処理をするようにしましょう

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2.イラストレーターでアウトライン化する具体的な方法

それでは、実際にイラストレーターで文字をアウトライン化をする方法をご案内します。

やり方は簡単です。

①「選択ツール」でアウトライン化したいテキストオブジェクトを選択します。

「選択ツール」でアウトライン化したいテキストオブジェクトを選択。
「選択ツール」でアウトライン化したいテキストオブジェクトを選択

書式」→「アウトラインを作成を選択します。

「書式」→「アウトラインを作成」を選択。
「書式」→「アウトラインを作成」を選択

③文字がアウトライン化されます。

文字がアウトライン化される。
文字がアウトライン化される

作業としてはこれだけです。とても簡単かと思います。

3.アウトライン化されているか確認する

アウトライン化の作業をした後は、必ず正しくアウトライン化されたか確認しましょう。
文字がアウトライン化されていると、下のように周りが点(アンカーポイント)で囲われます
これは、文字がテキスト情報ではなく図形(パス)として認識されるためで、各文字の輪郭に沿ってアンカーポイントが表示されます。

文字がアウトライン化されていると点(アンカーポイント)で囲われる。
文字がアウトライン化されていると点(アンカーポイント)で囲われる

一方で、文字がアウトライン化されていないとアンダーラインが付きます

文字がアウトライン化されていないとアンダーラインが付く。
文字がアウトライン化されていないとアンダーラインが付く

その他にも選択」→「すべてを選択選択」→「オブジェクト」→「すべてのテキストオブジェクトアウトライン化されていない文字を一度に探すことができます

「選択」→「すべてを選択」で全てのオブジェクトを選択する。
「選択」→「すべてを選択」で全てのオブジェクトを選択する
「選択」→「オブジェクト」→「すべてのテキストオブジェクト」
「選択」→「オブジェクト」→「すべてのテキストオブジェクト」

こちらもアウトライン化されていない文字にアンダーラインが付きます

アウトライン化されていない文字にアンダーラインが付く。
アウトライン化されていない文字にアンダーラインが付く

また、さらに別の方法で、同様に選択」→「すべてを選択」、「書式」→「フォント検索今使用されているフォントを調べることができます。全ての文字をアウトライン化していれば、フォントが表示されないはずなので、その場合は、すべてアウトライン化されていると判断することも可能です。

「選択」→「すべてを選択」、「書式」→「フォント検索」
「選択」→「すべてを選択」、「書式」→「フォント検索」
文字がある場合は、「ドキュメントフォント」にフォントが記載される。
文字がある場合は、「ドキュメントフォント」にフォントが記載される

以上、それぞれの方法を適宜使い分けてみてください。

4.まとめ

まとめ。パソコンでメモしている様子。

以上、「アウトライン化とは?」、「イラストレーターにおけるアウトライン化の具体的な方法」について解説しました。

特にデザインデータ制作時において、アウトライン化はとても大事な作業です。

しかし、業者にデザインデータを送付し、万が一アウトライン化を忘れてしまっても基本的には指摘が入るはずです。その為、万が一作業を忘れてしまっても大事故には繋がらないかと思います。ですが、データの戻しが入ると手間ですし、貴重な時間の損失となります。

本記事をご参考に、アウトライン化の手順を身に付けて、忘れずに処理するようにしましょう!