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パッケージデザインを制作する際、画像ファイルを配置することは多いかと思います。
ただし、画像ファイルを配置する際は注意が必要です。
画像を配置した後に何も処理せずにデザイン入稿するとデータを開いた先で画像が表示されないエラーが出てしまいます。
エラーを起こさないために「画像の埋め込み」の処理が必要になります。
では、なぜ画像の埋め込みをする必要があるのか、パッケージ通販会社におよそ7年間勤務し、パッケージデザインに関する実務作業も行なっていた私の経験を基に、設定方法、画像を埋め込んだ場合の注意点など解説していきます。
1.画像の埋め込みとは?
画像の埋め込みとは、イラストレータのデータ内に画像の情報をその名の通り「埋め込み」、呼び出すことができるようになる処理のことを言います。逆に画像が埋まれていない状態では、データ内に画像の情報が無いのでリンク元の画像データから情報を呼び出す必要があります。その為、データ入稿の際には、「①画像を埋め込んだデータ」の送付、もしくは「②画像を埋め込んでいないデータ+リンク元の画像データ」の送付のいずれかの方法で対応する必要があります。
画像が埋め込まれていない、もしくはリンク元の画像データが見つからない場合は『「〇〇」というリンクファイルが見つかりません。』というアラートが出ます。その場合「リンク切れ」した状態ということになります。
データ内に画像が配置されているにも関わらず、配置した画像ファイルが表示されなくなります。
2.画像の埋め込みの方法
それでは、実際に画像を埋め込む方法をご案内します。
「選択」→「すべてを選択」ですべてのオブジェクトを選択→「リンク」ウィンドウの右上のメニューから「画像を埋め込み」を選択します。
これですべての画像ファイルがデータ内に埋め込まれます。
また選択した画像の右側に四角と三角を重ねたようなマークが表示されていれば、その画像は「埋め込まれている」ということになります。
3.画像を埋め込む場合の注意点
画像を埋め込んだ場合は、リンク元の画像データを別途入稿する必要が無くなりますので、送付先とのやり取りがスムーズになります。
その一方で注意点もあります。
カラーモードやカラー設定によっては埋め込んだ際に画像の色が変わってしまうことがあります。また埋め込みを行うと、aiデータの容量が画像を含めた分だけ重くなります。あまりにもデータ容量が重くなると、イラストレータの動きが遅くなる、保存時や送信時にエラーが発生する、ファイルが破損してしまうといった不具合が発生する可能性がありますのでご注意ください。作業をスムーズに行うには、デザイン作業が全て終わってから埋め込みを行うことを推奨いたします。
もし、色が変わってしまうことやデータ容量が重くなることに対して懸念がある場合は、「画像を埋め込んでいないデータ+リンク元の画像データ」を入稿しましょう。aiデータとリンク元の画像データを同じファイルに格納して送付します。
ただし、やり取りしている業者によっては、画像の埋め込みの処理を求められることがありますので、その場合は懸念がある旨を伝えて入稿方法を相談しましょう。
4.まとめ
今回は画像の埋め込みに関する解説をしました。
注意点を理解した上で画像の埋め込みの処理を行いましょう。
処理に対して懸念がある場合は、埋め込みをせずにリンク元の画像データとaiデータを一緒に送付することで、送付先で正しく画像ファイルが読み込まれますので、状況によって適した方法を選択しましょう!